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lovepedal BBB 2011




Sam Viloによるデモ。
個人的にこの人はストラトとネイラーアンプで
粘っこいギターを弾くのが一番合っているような気がします。



第21弾!
本日はlovepedal BBB 2011について書きます。
こちらは銘器として誉れ高いBlack beautyの復刻版、Black beauty balanceの
2011年バージョンであり、ビンテージのゲルマニウムトランジスタ「OC76」と
シリコントランジスタのハイブリッドによって構成されるファズです。
ファズと書きましたがとてもオーバードライブ的ですね。
作れる音の幅が非常に広く、扱いやすいのが特徴です。




コントロールは左からvolume、blend、gain。
あと内部にトランジスタにかかる電圧をいじるトリマ。
ボリュームはそのまんまです。
ゲインとブレンドを絞り切るとあまり音量は上がりますん。
ブレンドは右に回すほどにゲルマニウムトランジスタによる歪みが加わっていく感じ。
ゲルマは独特の低音と温かみがガッツリ出てきますね。同時に音量もアップします。
ゲインは4時~5時の間で急変します。ファズフェイスっぽい操作感です。



さて音ですが、個体差があります。
以前何かの記事で書いたのですが、一つは枯れ感とファズっぽさが非常に強調されており
もう一つはトレブルのきいたオーバードライブ的な出音でした。
ちなみに店で試奏し比べた結果、後者が手元にあります。
こんななので今回は後者がスタンダードなものであると仮定して話を進めます。

まず、前述の通り基本的にきらびやかなトレブルが強めで
それに伴い音も固めです。
しかしカチンカチンで冷たい音かといえばそうではなく、
ブレンドによってゲルマニウムトランジスタを混ぜることで温かみを調節できます。

セッティング図がついてくるのですが、それによると
・Vintage GE Fuzz face
・Vintage Rangemaster
・Warm smooth overdrive / Boost
・Distortion / Mk2
という音が例示されていました。
まぁなんちゃってな音なら作れますね。雰囲気だけ。
あと最後にMk2って書いてますが、トーンベンダーな雰囲気はあまり感じませんでした。
内部トリマをいじってもです。
この図を参考にして好きな音を作っていく感じでしょうかね。

あと、これ非常に重要な事なんですが、前段にバッファ組み込んじゃダメです。
Fuzz face系、Tone Bender系の鉄則です。
・キンキンのトレブルが出現し、音がカッチカチになる
・ボリュームや手元への追従性が激減し、ニュアンスが出にくくなる
というダブルパンチを喰らいます。それが逆に良い場合もありますがね。

そう、今書いて思い出した。
ニュアンスには非常に敏感です。
ギターのボリューム操作ではセッティング次第で
鈴鳴り感のあるクリーン/クランチが作れます。
ゲインを4時以降ではクリーンにはなりづらいかもしれません。



さて、総評としましては、非常に有用なものなんじゃないでしょうか。
特に私はファズっぽいブースターとしての使い勝手の良さが際立っていると思います。
エフェクターボードの先頭につないでおくだけで
器用に立ち回れる優秀なペダルだと思います。

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