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Danelectro Coolcat tremolo CT-1





安いながらも使えますよ、こいつは。



レビュー第25弾!
今回はDanelectroのCoolcat tremolo、CT-1をご紹介いたします。
価格破壊ですよね。5000円を切る安さ。
そしてクールキャットシリーズは地味に評価が高いです。
値段の割にという話もあるでしょうが。



まずはダンエレについて…と思いましたが長いのでこちらを参照。
特にジミーペイジ御大ご使用のギターが有名ですね。
値段のこともあり、メーカー全体としてあまりよくない印象を持っていたのですが、
本機でそれを覆されました。普通に使える。
ギターも弾いてみたいです。



ではCT-1のコントロールを。
動画のように個体の上部側面にツマミ及びジャックがついており
左からSPEED、HARD/SOFT、DEPTHとなっています。
SPEEDはトレモロの減衰周期の速さ、HARD/SOFTは2種類の波形を選択、
DEPTHはトレモロの深さです。

それぞれの雑感としては…
SPEEDはかなりゆっくりから魚雷サウンドまで幅が広いです。
波形選択はザックリ言えば浅めと深めのサイン波みたいな感じです。
HARDはスクウェア波というには角というか、急に音が消える感じがないかなと。
DEPTHはHARDの時の効きが甘いような気がします。
SOFTの時はいい感じでした。
ちなみにトゥルーバイパスだそうです。



さて、音のインプレッションですが、
ヴィンテージ感、アナログ感を持ち合わせたトレモロです。
あくまでサイン波っぽい雰囲気が消えないので
マシンガンサウンドを作ろうとしてもやや柔らかくなります
(とはいえ音は完全に消えてくれるので、マシンガンできます)。
全体として、この風合いはなかなかデジタルで再現できるものではなく、
非常に好感触でした。

トレモロといえば音量のドロップがよく話題に上がりますが
本機も深さの設定次第でやや落ちるように感じます。
ローがほんの気持ち薄くなっているように聞こえましたが
おかげでミドルやトレブルが立つので、抜けは悪く無いです。

そして安い個体というのはプラスチック製のものが非常に多いのですが
これのガワは金属製です。思ったより頑丈というか、心強いですね。

あと裏面がゴムで、中央に電池のカバー部があるのですが
ボードにセットする際、マジックテープがつきにくく感じられました。



こんな感じですかね。
よほどトリッキーなことをやろうとしなければ
これで十分なんじゃないかと思えるブツです。

実際、私が買ったのはレコーディング前日に
当時愛用していたトレモロが壊れたからであり、
トレモロは特別な事をせず雰囲気を作るだけの曲だったのでこれにしたら
ドハマりしました。薄めにユラユラって感じ。

タップテンポや波形の多彩なコントロール、ボリュームブースト、
モダンな味付けなどを好む方はどうかわかりませんが
普通に使うだけなら本当に十分な働きをしてくれるトレモロです。



以上で。次回、マルチエフェクター。
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Ibanez PM7




フェイザーってセンスが問われる感じがしますね…。




第24弾、Ibanez PM7です。
しれっと更新していますが、実は今年度初の更新です。
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします。

で、フェイザーです。本機。
前回はラブペのvibeという元ネタがフェイザーという噂のブツでした。
一時期フェイザーにハマりまして、研究がてら買ったのがこれです。
はじめに一言、感想から書きますね。これ万能。



さてコントロールをば。
左からSPEED、DEPTH、MANUAL、FEEDBACKです。
これらのツマミは押したら上に飛び出て回せるようになり、
もう一度押したらセッティングが変わらないように戻って固定されるという
素晴らしい作りになっていました。
なぜこれが他社でも流行らなかったのか。
デザインと加工の手間となにより本シリーズがあまり売れなかったこと
問題なんだとは思いますが、普通に便利。

つまみの下にはWAVEFORMの選択とMODEの切り替えスイッチがあります。
波形選択では一番左が普通のフェイザーになり、それ以外では飛び道具色が強いですね。
一番右にしてリングモジュレーションっぽくしたり発振させたりして遊べます。

ここまでさらっと書きましたが、各ツマミやスイッチの効果はこちらを見てください。
今回は正相や逆相の話が出てきてどうも文章じゃ伝えにくい。
特にMANUALとFEEDBACK、それにMODE選択がキモで、
これらの組み合わせでかなりの幅のフェイズサウンドが生み出せます。




わりとコントロールの説明が投げやりですが、ここから音の感想を。
サウンドとしては全体的に明瞭です。冷たいという印象を受ける方もいらっしゃるでしょう。
そしてなにより作れるサウンドの幅の広さがとんでもないです。
Bill Frisellのように薄くユラユラさせてもそれっぽくなったり、
Van Halen弾いてもかなり合います。むしろ得意なのはこっち?
SPEEDとDEPTHを強めに設定すればロータリースピーカーっぽくなり
WAVEFORMの選択次第で飛び道具やロービットっぽいサウンドにも。
FEEDBACKとMANUAL、そしてMODEを組み合わせれば発振プレイもお手のものです。

結論、必要にして十分。











で、終わらないのが機材の楽しいところです。

優等生ゆえ、どれがこの機材の本当の音であり強みなのかわからない。
いや、間違いなくどれも本機から出力される本当の音なのですが、
なんならマルチの方が豊富な飛び道具が揃っているのではないか、とかね。
簡単にいうと、汎用性が高すぎてキャラが薄く、探求するにはつまらないということです。

はじめに万能って書きましたが、これが本機のキャラであり特徴、
長所であり欠点でもあるのかもしれませんね。



なんか後半かなり批判的に書きましたが、とても優秀なフェイザーだと思います。
これのおかげで自分がフェイザー系統の音で何を求めていたのか理解出来ました。




本日はそんな感じの締めで。

lovepedal Pickle Vibe





本日2つめの更新ですね。
ジミヘンはあまり聴かないので正直Vibeとかわからないんですが…



第23弾!
lovepedalのmini lineシリーズのpickle vibeをご紹介します。
連続更新なので手短に。

というか、余談なのですが聞いて下さい。
エフェクターのレビューなんかやっておりますが
やはり機材との相性や使用用途、適正、その場その場での好みなど
弾くごとに変わってきちゃうものだと思うのですよ。
弾き込めば弾き込むごとに機材や自分のスタイルについての新たな発見があり、
自宅の小音量で鳴らしていたものもスタジオでの大音量で鳴らすと音の印象が違い、
バンドで合わす時と一人で弾いている時とでも評価は分かれてくる。
そこが面白いところなんだとわかりつつも、だからこそ
一過性のレビューなんぞ当てにならんとも思うわけです。
だからあまり最初のほうみたいに細かいことまでネチネチ書くのは
いかがなものかと考えてみたり…
困ったことですが、多少なりとも特徴は捉えつつも(そうであることを願う)
これからはその時の気分で短くまとめていくようにしますのでご了承下さい。



さて気を取り直して。
コントロールは表のspeed、内部のIntensityトリマのみです。
speedは上から下まで使える範囲が広いです。
逆に言うと極端なセッティングはできません。
内部トリマは使える範囲がかなり狭いです…
右いっぱい、左いっぱいに回しきるとそもそもエフェクトがかからず、
また12時から14時あたりでいい具合にヴィブラートがかかり始めるのですが
ほんの少し回すとハイやうねりの出方がガラッと変わってしまいます。
操作性が悪い上に、音色のバリエーションを狙う上でこれは使いにくい。



動画を見て頂ければわかるかと思いますが、かかりは濃くなく
最近の音楽にも合致するというか、扱いやすい感じです。
スピードや最大にした時の原音の揺れ具合もそうですね。

あえて言うと、ジミヘンのようなエグミを求める方にはやや不向きだと思われます。

あと、スイッチングノイズが大きかったのですが
前段にバッファーを入れればかなり小さくなりました。
以前にもスイッチングノイズ抑止の記事を書いたのですが
後段の場合と前段の場合とがあるのだなぁと再確認しました。

そういえば、MXRのPhase45が元ネタだという話を
海外フォーラムで見かけましたね。
揺れは似ているのでしょうか…試奏ですが、Phase100が
同じく薄味だったことは記憶にあります。




さて本日はこんなもので。
急に寒くなっているので、体調には気をつけたいですね。

lovepedal BBB 2011




Sam Viloによるデモ。
個人的にこの人はストラトとネイラーアンプで
粘っこいギターを弾くのが一番合っているような気がします。



第21弾!
本日はlovepedal BBB 2011について書きます。
こちらは銘器として誉れ高いBlack beautyの復刻版、Black beauty balanceの
2011年バージョンであり、ビンテージのゲルマニウムトランジスタ「OC76」と
シリコントランジスタのハイブリッドによって構成されるファズです。
ファズと書きましたがとてもオーバードライブ的ですね。
作れる音の幅が非常に広く、扱いやすいのが特徴です。




コントロールは左からvolume、blend、gain。
あと内部にトランジスタにかかる電圧をいじるトリマ。
ボリュームはそのまんまです。
ゲインとブレンドを絞り切るとあまり音量は上がりますん。
ブレンドは右に回すほどにゲルマニウムトランジスタによる歪みが加わっていく感じ。
ゲルマは独特の低音と温かみがガッツリ出てきますね。同時に音量もアップします。
ゲインは4時~5時の間で急変します。ファズフェイスっぽい操作感です。



さて音ですが、個体差があります。
以前何かの記事で書いたのですが、一つは枯れ感とファズっぽさが非常に強調されており
もう一つはトレブルのきいたオーバードライブ的な出音でした。
ちなみに店で試奏し比べた結果、後者が手元にあります。
こんななので今回は後者がスタンダードなものであると仮定して話を進めます。

まず、前述の通り基本的にきらびやかなトレブルが強めで
それに伴い音も固めです。
しかしカチンカチンで冷たい音かといえばそうではなく、
ブレンドによってゲルマニウムトランジスタを混ぜることで温かみを調節できます。

セッティング図がついてくるのですが、それによると
・Vintage GE Fuzz face
・Vintage Rangemaster
・Warm smooth overdrive / Boost
・Distortion / Mk2
という音が例示されていました。
まぁなんちゃってな音なら作れますね。雰囲気だけ。
あと最後にMk2って書いてますが、トーンベンダーな雰囲気はあまり感じませんでした。
内部トリマをいじってもです。
この図を参考にして好きな音を作っていく感じでしょうかね。

あと、これ非常に重要な事なんですが、前段にバッファ組み込んじゃダメです。
Fuzz face系、Tone Bender系の鉄則です。
・キンキンのトレブルが出現し、音がカッチカチになる
・ボリュームや手元への追従性が激減し、ニュアンスが出にくくなる
というダブルパンチを喰らいます。それが逆に良い場合もありますがね。

そう、今書いて思い出した。
ニュアンスには非常に敏感です。
ギターのボリューム操作ではセッティング次第で
鈴鳴り感のあるクリーン/クランチが作れます。
ゲインを4時以降ではクリーンにはなりづらいかもしれません。



さて、総評としましては、非常に有用なものなんじゃないでしょうか。
特に私はファズっぽいブースターとしての使い勝手の良さが際立っていると思います。
エフェクターボードの先頭につないでおくだけで
器用に立ち回れる優秀なペダルだと思います。

lovepedal Gen5 echo



幻想的な音ですねー。



数少ない読者の皆様、お久しぶりです。
レビュー第20弾!
今回はlovepedalのGen5 echoをご紹介します。

いちいち第○○弾!とか書いてますけど、実は第50弾くらいまでなら
書けるくらいのネタは余裕で存在するのです。
ないのは、時間とやる気
第50弾までいったら終わりを考えます。



テープエコーをシミュレートしたデジタルディレイが本機、ということです。
音のセンスはいつものラブペダル、抜群だと思います。
少なくとも私の好みにはドンピシャです。
減衰音は高域がややまろやかに、かつ低域の方が削れが大きく
輪郭が残ったまま中身が抜け落ちていくような減衰の仕方をします。
↑設定次第ですが。



コントロールは
mix, delay, boost, back, modです。
念の為に、mixは言葉通り原音とディレイ音の混ぜ具合、
delayは返りのスピード、boostは原音のブースト、
backはディレイ音の返りの回数、modはモジュレーションです。

mixは12時を境に原音がどんどん埋もれていく感じがしてきますので
boostの設定と組み合わせなければなりません。
mixがマックスでは原音が消滅するのでboostは関係なくなりますが。
delayは0に設定するとスラップバックっぽくなります。
最大で750msでしたっけ…必要十分です。
boostは前述のとおり、mixとの組み合わせにおいてキモです。
mixを0にしてクリーンブースターとして、あるいはmixを上げて
一発でboost&delayをonにしてソロ、みたいなことも出来ます。
backはお好みですが、上記の動画のような儚いディレイ音を出したければ
やや上げ目に設定することになるでしょう。
modはコーラス効果ですね。delayとの配分次第でピッチシフトというか
儚さのようなものも演出できます。
ウネウネして気持ち悪いってくらいにしても、delayを下げると
曲にとてもよく馴染むテープエコーのような音が出せたりします。



次に発振ですが、backを上げきると出来ます。
BBDチップのアナログディレイのようなエグくてごん太の
発振音は期待できませんが、高域が特徴的だけど耳に痛くない
とても扱いやすい発振音が得られます。
アナログの低域の爆発したような音の太さには欠けるので、
リスナーに対するパンチは少ないかもしれません。
耳にも優しくノブが多いので、イジるのも非常に楽しいです
スタジオでは周りのメンバーに白い目で見られましたが。


さて、基本的に褒め路線で来ました本機ですが
最後にこき下ろしておこうかと。

とてもたくさんのことが出来、音も申し分ないdelayですが、
相互の調整の必要なノブが多いんですよ。
しかも相互の作用がノブによって結構何通りもあるので
扱いにくいと思われる御仁が大多数だと思ってしまったりもするのです
特に曲によって多少設定いじりたいギタリストは。
全体として気にせずアバウトに使ってしまうか、
かけっぱなしでも十分使えるシロモノなので
リバーブ的な使用法に統一しておいてmixは変えないとか
使用法を狭める何らかの工夫が必要です…
ノブが多いのに勿体無く思ってしまうのは筆者だけでしょうか。



lovepedal商法といってしまっては悪口に聞こえますが、
ガワを替えて中身は同じものを新商品として売り出すってことが
よく行われるんですよね、このメーカー。
本機以外の具体的なものの明言は避けますが。
で、Gen5 echoの後発にはEchophonicやEchophonic Jrがあるのです。
違いはあるのか、設定の煩わしさは改良されているのかと期待したら
まぁこのとおりでした。



うーん、まぁ好みですが、期待は裏切られるものなのかもしれません。
特に触りたいboostノブが小さいから余計にそう思うのかもしれないです。
どちらも本当にいいものだとは思うんですがね…。



以上で今日の記事を終わります。
満点をあげたいがあげきれない、惜しいディレイでした。