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BOSS OC-2







Charさんの使用で有名なアナログオクターバーです。



レビュー第19弾!
今回はBOSSのOC-2について書きます。



これはアナログのオクターバーでして、
原音に対して1オクターブ下と2オクターブ下の音が出せる代物です。
ちなみに和音には対応しておらず、コード弾きでは音が濁ります。
使う時はフロントPUの方が反応がかかりがいいですね。
ところでチューナーやオクターバーって、なんでフロントPUでの反応がいいんでしょうか。



コントロールはOct2, Oct1, 原音のボリュームを触れるツマミのみ。
わかりやすいですね。
しかもいうことも特にありません。極端なかかりもしないし。



音は、ちゃちいです。
太さもさほど感じない(デジタルよりはアナログの太さを持ってはいますが)。
しかも正直、反応はイマイチに思います。
注意して聞けばオクターブが発音されるまでにラグを感じますし
ポジションによりかかりが薄く感じる部分もある。




というわけで改造しました。
有名なモディファイですが、オペアンプをソケット化して
NE5532に換装というやつです。
これによってイマイチだった反応性がかなり改良されました。



なんだかモディファイ自慢記事みたいになりましたが、以上です。
使えない機種に対して記事書いたような見てくれになっていますが、
実際そんなことはないですよ、ええ。
ただ、個人的にはエレハモのアナログオクターバーのほうが
1オクターブ下の太さがある気がして好きです。

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Nobels ODR-1 classic overdrive reissue





知る人ぞ知る?
国内ではそこまで評判を聞きませんが、海外では比較的定番もののようです。



レビュー第18弾!
Nobelsのオーバードライブ、ODR-1について書きます。



Nobelsはドイツの老舗メーカーです。
このODも発売自体はかなり古く、私が今手にしているのは
それのリイシューものです。
しかも2回目のリイシューだそうな。
リーズナブルですし、廃版になった後の消費者のニーズの高さが伺えます
(とはいえ、最近値上がりしたようですね…)。
設計はデビュー以来ビートルズをずっと地元のクラブで見ていたという
ベルナルド・クルスケと、なぜか日本名な回路設計士カイ・タチバナによるとのこと。
そういえばドイツ語バージョンのビートルズ曲とかありましたね
個人的には違和感しかありませんでしたが。



さて、コントロールの方ですが
左からDrive, Spectrum, Volumeとなっています。
DriveとVolumeはそのまま、Spectrumはいわばトーン回路です。
ボリュームとゲイン幅は広めにとられています。
Spectrumの可変がボリューム感にも影響し、しかもなかなかダイナミックなので
用途やギターによって調節していく形となります。

ジャックは個体上部から差す形となりますが、
リモートスイッチ用のジャックもあります。
正直、使い道がわかりません。



音のインプレッションですが、まず感じたのは
音のレンジの広さです。
これはローが非常に良く出ていることと音が固めであることを意味します。
歪み方は適度な粗さと透明感・暖かさがあって、チューブアンプの質感を感じます。
もちろんペダルのキャラクターはありますが、onにすると
アンプの出音にあまり色付けせず
自然とゲインが上がったように感じるんじゃないでしょうか。
フェンダーアンプとストラトの間に挟んでSRVのLenny弾くなんてのには
なかなかもってこいなサウンドだと思います。

そしてキャラクターを特徴付けるロー、こいつは頭を悩ませるかもしれません。
Spectrumでは低域をいじれないので、人によって好き嫌いが出ると思われます。
12時以降で調整しないと音抜けがイマイチかもしれません。
また弾き方にもよりますが、タイトな刻みとかには向かないかもしれないです。
しかしこのルーズなローにはチューブっぽい感触を感じました。

弾いている感触として、コンプレッションは弱いタイプで
ボリュームや手元への反応性は抜群です。
しかもギターのボリュームを絞ってもややハイ落ちしにくいのも特徴です。


あと個人的に気になったのは音痩せです。
トゥルーバイパスではない仕様でして、つないだ状態のバイパス音は
原音からローをごっそり持っていき、トレブルが立った音になります。
人によっちゃBOSSよりひどいと感じるかもしれませんね、このバイパス音。
前段に良質なバッファなどをかまして使いたいところです。



以上になります。
歪みの質感、操作性ともに良好で、銘器と謳われるのもわかります。
しかしちょっと改造したら本当に化けそうに感じました。
バイパス音とか少し主張しすぎるローとか…
え、これを改良したエフェクターが発売されてるって?

どなたか試したら感想をお聞かせ下さい。
管理人的にはルックスが微妙なのでパスです。

Human Gear Fine OD



FINEのODですよ奥さん。
長い井戸端会議はあまり好きではないので今回は手短に。



第17弾!本日はHuman GearのFINE ODをお届けします。
結構前にFINE DSというディストーションモデルはレビューしました。
今回紹介するこちらはFINE ODと名づけられていまして、
同じシリーズでも結構キャラが違う感じなんでその辺を書けたら、と。



このオーバードライブを使われている方で有名なところでは
元椿屋四重奏の中田裕二さん(メジャー以降?)、
UNISON SQUARE GARDENの齋藤宏介さんあたりでしょうか。
チラ裏ですが、両者ともゲインをかなり下げて使われているとの話です。



操作感やHuman Gearとはみたいな話は割愛いたしましょう
DSの時とほぼ一緒ですので。



音はTS系の範疇です。
最近のハイエンドTS系オーバードライブによくある
ミッドを盛りすぎない感じというか、
反応性の高さとキレのいいトレブルも持ち合わせています。
上の動画で確認できるように、歪みの量は思ったよりも稼げます。
Gainが9時以下ではちょっと色気の出るクリーンからクランチっぽい音、
それ以降は徐々にオーバードライブしていく感じです。
キレ云々についてを強調して言及してきましたが、Gainを上げていくと
ミッドの張り出し感と飽和感が出てきます。
これが楽器屋で試奏した時に非常に気持良く感じました。
その時に仲良しで物知りな店員さんといろいろお話をしたのですが、
全体の傾向としてはMashallの銘器Blues Breaker mk1を
ちょっとトレブリーにした感じとおっしゃってました。
こもる分ミドルの美味しさは劣るけれども、ボリュームの可変具合や
歪みのレンジ感、音痩せなどから考えてもこっちの方がオススメですって話でした。
ちなみに私がBlues Breaker目当てで店に言った時だったのですが
目の前でちょうど売れてしまい並べて試奏できませんでした。残念。



で、DSに比べるとどんな感じかってことです。
まず特徴的な出音からみてみると、ファズっ気が少なくなめらかな印象ですね。
トレブリーでやや硬質な歪みなのは似た特性ですが
DSがファズっぽいキラキラ感であるのに対し、ODでは
上述の通りキレのよさを感じる高域のヌケ方をします。
本機がTS系ならばDSはBD-2系の歪み方といいますか…そういう感じです。
DSより低音が出ていない印象も受けました。
また、歪みの量もDSに比べると劣ります。
しかし名称がオーバードライブだけに、DSよりも
クランチあたりの設定のしやすさでは圧勝ですね。

DSはよく歪むのでブースターとしての使用は条件次第でしたが、
本機ODモデルではアンプ・後段エフェクターへのブースターとしても
わりと卒なく使える音がしますので、そういう向きの方へはオススメです。
前段にブースターを置いての使用では、設定次第ではありますが
どっちかといえばODよりもDSの方が向いている気がします。

あと非常に個人的な意見ですが、やや玄人向きな気がします。
DSの方が上下の出方が派手で歪み方にも特徴があり、わかりやすいので。
それに比べるとODは味付けが薄めな印象があります。
何度も例に出しましたが、まさにTS9とBD-2の縮図を連想させます。
どちらがいいとかそういう話ではなく。


そうそう、DS同様JC-120でも非常に使える音になります。
以前どこかに動画が転がっていたのですが見つからないです。削除されちゃったのかな。
きれいなトレブルを生かせるよう、アンプのブライトスイッチは
切った方がいい結果が得られるかもしれませんね。



以上です。
要するに、最初に述べたとおり「結構キャラが違うよ」ってことを書きたかっただけです。
もしこの辺りの購入を考えている方の参考になれば幸いです。

BOSS Blues Driver BD-2 Freedom Custom Guitar Research MOD



ちなみにこれは通常版のデモ動画ですが。




第16弾、今回はBOSSの銘器BD-2です。
現在私が所有しているのはFreedomさんのモディファイものなんですが、
過去に持っていたMODしてないものとの主観的比較を交えて
つらつらと紹介したいと思います。




BOSSというメーカーはROLANDのエフェクター部門のことでして(略
JC-120というもはやどの箱にもあるベストセラーアンプなど(略
OD-1という世界初のオーバードライブペダルを(略
それ以降も様々な銘器を(略
最近のお家騒動が(略
まぁそんな感じの世界に誇る日本のメーカーです。
最近はデジタルものが非常に強かったんですが、
近々オールアナログ回路による銘器の再現モノ?なんでしょうか
技クラフトシリーズなるものを発売するらしいですね。
おそらくものっすごいいいものだと思うんですけど、
デザイナーさんすみません、ペダル部の見た目がダサい。
とはいえ漢字は海外ウケを狙ったんでしょうかね、おそらく。
上記の騒動があってちょっと悲しい思いはありますが、
大手が攻めていく姿勢は嫌いじゃありません。
エレハモとか考えてみ?ワンマンだけどすごいよ?



…これ以上書くと長くなるからあれなんでコントロールを。
普通のBD-2と変わりません。
Volume、Tone、Gainですね。
全コントロールともに可変レンジは広めに取られています。
通常版と同じ傾向ですね。



本機の改造点は、いくつかの定数などの変更はありながらも
Zakk Wyldeが使用するSD-1とほぼ同じだそうです。
このSD-1は弾いたこと無いんですが、各所を見る限り
音も同じような傾向じゃないでしょうか。
すなわち、ローミッドの明瞭感、エッジ感です。
それ以外に改良されてるなーと私が思ったのは以下の点。

・歪みのレンジ(ややアップ)
・トレブル(耳に痛いところやや減)
・ジャックの締り(頑丈でやや抜けにくく)
・バイパス音(コンプ感減)

元のBD-2も非常に使えるものながら、このモディファイはさらに
使えるものになっている気がします。
気がするだけかもしれませんので注意。



で、今まであまり中身の無い内容だったのかもしれませんが、
今回書きたかったのは他のモディファイと比べてどうなの?ってことです。
実はいくつか並べて試奏して選んだ結果、これを買ったんですよ。
通常版のBD-2を基軸にお話します。

まず、Analog.man。超好きなメーカーです。
音質は元のBD-2に比べ、クリアながら比較的自然でした。
やや粗さが取れ、ローは適度に太くなり、
手元のニュアンスの追従性もアップみたいな。
Freedomのものと音量の差があったことに気づいたのですが
どっちが大きかったか覚えてないです。

次、Keeley。これも好きなメーカー。
音質はハイファイに、ローはしっかり盛る感じ。
耳に痛いトレブルはしっかりと削られ、しかし適度なエッジ感を付加。

Weedも似た感じですが、よりハイファイ。
耳に痛い成分は削りつつも、エッジ感をかなり強調していました。

で、Freedom Custom Guitar Researchがモディファイした本機。
私の耳では一番元のBD-2に近かったです。
ローは不自然に太くなっていなくて、歪み方も粗さがあっていなたい感じ。
Gainを上げていくとファズっぽくなるのも特徴でしたか。
次点でAnalog.man。
KeleelyとWeedは別物な感じ。

Analog.manと非常に悩んだのですが、
選んだ決め手というのは音の心地よい粗さです。
わずかにFreedomのもののほうがその点でAnalog.manを上回っていました。
仲良しの店員さんと「こんなに違いがあるんですねー」なんて言いながら
両者一致でFreedomが好みという話に(買わされたのか?)なりました。

いわゆる現代的なポップスをやるのにはKeeleyやWeedの方がいいです。間違いなく。
モダンな香りがしますので。
Analog.manはどちらにでもいけそうな器用さを持ち合わせていますが
Freedomと比較した場合は、やはり好みじゃないでしょうか。



ちなみに私は全ツマミを9~12時の間で設定して
クランチ用やブースターっぽく使うのが好きです。
JC-120はもちろん、チューブアンプにもとてもマッチします。
私は特にフェンダー系のアンプで使うのが好きです。

高校生の頃はもっとGainを上げてしっかり歪ませていたのですが
この使い方を見ると歳とったなって思いますね。

Stomp Under Foot 2247



ファズです。
いわゆるマフ系。


第15弾、今回はファズです。
管理人は非常にファズが好きでして、いくつも持っています。
というか、ファズっぽい音が好きなんです。きっと。
例えばとっても長い間お世話になっていて以前レビューした
Human gear FINE DSなんかにもそういう成分を感じます。
硬質なトレブルといいましょうか。
…このへんは語りだすと長くなるのでまた機会に。



Stomp Under Foot(a.k.a SUF)というメーカーは、アメリカで活動してる
エフェクターのメーカーです。
日本では知名度が低いかもしれませんが
ビンテージビッグマフのクローンがちょっと有名で
Dinasaur.Jrの某仙人なんかも数個所有しているそうです。
海外フォーラムやyoutubeの他の動画などでも
なかなか出来のいいクローンの音が聞けます。
ラムズヘッドあたりがもともとの人気も相まって特に高評価なんですかね。

さてちなみに本機もラムズヘッドのクローンです。
特に初期モノ、FS36999トランジスタが搭載されたモデルを
意識したもののようです。




コントロールは左からVolume, Tone, Gain。
実になんの変哲も無いです。
VolumeはGain次第ですが時計の針でいう午前中の低い位置からユニティ、
Toneはローがよく出るけど非常に利きがいいです。
Gainは最小でも少し歪んでいる設定で、12時以降は飽和感が増していくような感じです。
音はバカでかくできますね、非常にボリュームのレンジが広い。




音の印象としては、まずローの音圧感が半端ないです。
ミドルは特定の帯域がえぐれてます。
毛羽立ち感というか荒々しさが強く、
ラムズってこんなファズっぽかったかなぁ?と最初は首を傾げました。
もっと扱いやすかった記憶があるんですよね、マフ系って。
歪みは思ったよりも弱く、ボリュームは12時の時点でかなりでかいです。


トーンでキャラは変貌しまくりますが、基本的にどこでも使える音になります。
コードをかき鳴らそうと思えばトーンは上げ目、
ソロで使おうと思えばやや下げ目がいいと思います。
12時を基本に好みで設定すればツボが見つかると思います。
クセが強いのでボリュームやゲインの設定を考える必要がありますが
アンプとギター、そして本機の特性を理解すれば最強のセッティングが見つかります。
ちょっと現行品には戻れないですね…これの使い方がわかったら。
今となっては現行品ですら以前より上手に音が作れる自信があります(腕は落ちましたが)。


また、余程のハイゲインでなければ他のペダルからの相性はいいと思います。
音量とローの加減からして、これを後段に置く場合限定ですが。
で、アンプをブーストする場合はヘッドルームに余裕が無いと全く使えない音になります。
特にゲインを上げた場合に顕著でした…って当たり前か。
フェンダー系チューブアンプで使った時はとてもダーティな音を出してくれました。
サポートでレコーディングした時にはマーシャルに突っ込んで使ったのですが、
ヌケや音圧感でメンバーとエンジニアさんにとても驚かれました。
ドヤ顔したのはいい思い出。

あとそう、マフって基本的にギターのボリューム操作によるゲイン調節や
ピッキングのニュアンスとかで音を作るエフェクターじゃないんですが
2247は比較的優秀です。といってもGainフルじゃさすがに厳しいですが。
個人的にはゲイン控えめ(9~13時)、ボリューム上げ目のトーン適宜(11~14時)
という設定でアンプをブーストしたり、前段にTS系やトレブルブースターを
つないで色を変えたりという使い方が気に入っていました。
ちなみにソロ要員です。
ジャンルにもよるでしょうが、全弦かき鳴らすバッキングではベースを簡単に殺せます。




さてさて悪い点ですが、本音を言うと…特に無いんですよね。
使い方がわかるまで扱いが難しいからやや玄人向きなことくらいでしょうか。
バッキングにはトーンを上げてボリュームを調節すればいけますし。
その際ベースは音作りが難しいかもしれませんね。




褒めまくってるところアレなんですが、
実際そもそもマフ系の音があまり必要なくなったのと
メインのボードではトーンベンダー系のものが鎮座していること、
さらに中身をカスタムした自作のマフ系ファズがこれよりも汎用性に長けていたので
本機はもう手元にありません。
本当にいいものだとは感じていたので、少し後悔しているところであります。