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Nobels ODR-1 classic overdrive reissue





知る人ぞ知る?
国内ではそこまで評判を聞きませんが、海外では比較的定番もののようです。



レビュー第18弾!
Nobelsのオーバードライブ、ODR-1について書きます。



Nobelsはドイツの老舗メーカーです。
このODも発売自体はかなり古く、私が今手にしているのは
それのリイシューものです。
しかも2回目のリイシューだそうな。
リーズナブルですし、廃版になった後の消費者のニーズの高さが伺えます
(とはいえ、最近値上がりしたようですね…)。
設計はデビュー以来ビートルズをずっと地元のクラブで見ていたという
ベルナルド・クルスケと、なぜか日本名な回路設計士カイ・タチバナによるとのこと。
そういえばドイツ語バージョンのビートルズ曲とかありましたね
個人的には違和感しかありませんでしたが。



さて、コントロールの方ですが
左からDrive, Spectrum, Volumeとなっています。
DriveとVolumeはそのまま、Spectrumはいわばトーン回路です。
ボリュームとゲイン幅は広めにとられています。
Spectrumの可変がボリューム感にも影響し、しかもなかなかダイナミックなので
用途やギターによって調節していく形となります。

ジャックは個体上部から差す形となりますが、
リモートスイッチ用のジャックもあります。
正直、使い道がわかりません。



音のインプレッションですが、まず感じたのは
音のレンジの広さです。
これはローが非常に良く出ていることと音が固めであることを意味します。
歪み方は適度な粗さと透明感・暖かさがあって、チューブアンプの質感を感じます。
もちろんペダルのキャラクターはありますが、onにすると
アンプの出音にあまり色付けせず
自然とゲインが上がったように感じるんじゃないでしょうか。
フェンダーアンプとストラトの間に挟んでSRVのLenny弾くなんてのには
なかなかもってこいなサウンドだと思います。

そしてキャラクターを特徴付けるロー、こいつは頭を悩ませるかもしれません。
Spectrumでは低域をいじれないので、人によって好き嫌いが出ると思われます。
12時以降で調整しないと音抜けがイマイチかもしれません。
また弾き方にもよりますが、タイトな刻みとかには向かないかもしれないです。
しかしこのルーズなローにはチューブっぽい感触を感じました。

弾いている感触として、コンプレッションは弱いタイプで
ボリュームや手元への反応性は抜群です。
しかもギターのボリュームを絞ってもややハイ落ちしにくいのも特徴です。


あと個人的に気になったのは音痩せです。
トゥルーバイパスではない仕様でして、つないだ状態のバイパス音は
原音からローをごっそり持っていき、トレブルが立った音になります。
人によっちゃBOSSよりひどいと感じるかもしれませんね、このバイパス音。
前段に良質なバッファなどをかまして使いたいところです。



以上になります。
歪みの質感、操作性ともに良好で、銘器と謳われるのもわかります。
しかしちょっと改造したら本当に化けそうに感じました。
バイパス音とか少し主張しすぎるローとか…
え、これを改良したエフェクターが発売されてるって?

どなたか試したら感想をお聞かせ下さい。
管理人的にはルックスが微妙なのでパスです。
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