いい動画がありすぎて紹介しきれない…のでインパクトもの一つ。
レキシコンとタメ張ってますぜ、こいつ。
レビュー第12弾はリヴァーブです。
ぶっちゃけリヴァーブより薄くディレイかけるほうが好きだったのですが
こいつを使ってからリヴァーブなしでは生きていけなくなりました。
HardwireシリーズはDigitechの中のアジア生産ラインなんだっけ?
あんま覚えが無いのですが。
私が購入したのは日本で発売される前、PGSが限定とか謳ってた時のものでしたか。
現在日本に正規輸入され発売されているものは、ペダル部分のロゴがHardwireではなく
Digitechに変更されていた気がします。
正直な話、個人的にDigitechおよびHardwireにはいいイメージ持ってませんでして…
なんだかアメリカ版Providenceという立ち位置に捉えています。
しかも日本のProvidenceよりも音が機械的というか、暖かみがなくて…
なんというか、より作ったアナログ感が目立つような、味のない印象を持っていました。
歪みとコーラス試奏して思ったんだったかな…いい音だけど好みには合わないかなーとか。
(好きな人、ごめんなさい。貶めているわけではないんですが、私の好きな音や
好みのジャンルからちょっと距離があるだけの話で、ProvidenceもDigitechも
業界をリードする素晴らしいメーカーだと思っておりますこれまじで)
で、本機を買おうと思ったのはアンビエンス・シューゲイザー系統の音楽に
どハマりしていた頃。
youtubeでアンディーが怪しげな何かを弾いているじゃないですか。
Shimmerモードあるし、これいいんじゃないのかなと思ったんです。
コントロールをご紹介します。
左からMix, Liveness, Decay, Modeです。
Mixはキルドライできるやつです。
Livenessはリヴァーブ音のトーン、明るさみたいなもの。
Decayは残響の持続時間です。
Modeって書きましたがリヴァーブ選択のロータリースイッチです。
モードは以下の様な感じです。
・Plate:クラシックなスタジオ・リバーブ
・Plate Mod:コーラスを伴ったスイートなプレート・リバーブ
・Shimmer:オクターブ上が上積みされていくエーテル・リバーブ
・Supernova:フランジとピッチシフトがうねるディープ・スペース・リバーブ
・Shine:Shimmerに厚く豊かなコーラスを付加したリバーブ
・Pherb:フェイジングされた豊かなホール・リバーブ
・Spring:クラシックなサーフ・リバーブ
おすすめはShimmer、Shineですね。
他も雰囲気作りに重宝します。
あと内部にバッファーのスイッチがありまして、
トゥルーバイパスかバッファードバイパスか選べます。
ちなみにバッファードにすると、ペダルをoffにしても
Decayで設定された時間まで残響音が残ります。
これは超便利です。
さて、音について。
上では暖かみが~好みが~とかほざいていますが、
このリヴァーブはそれをも凌駕します。
ラックというやつはこんなクリアで深みのある音をしていたのか!
といった感じ。
まぎれもなく超いい音です。
RV-7よりひねったリヴァーブが多い分、濃い味付けに思いました。
スプリングはそこまでピチャピチャしません。上品な感じ。
ShimmerはかなりLiveness上げ目の方がいいかもしれません。
Plate、Shineは万能です。
他は適材適所かな。
どれも基本の音はやや暗めに設定してあるっぽいので
(そうしないと濃い音だからうるさいのでしょうなぁ)
Livenessは必然的に思うより上がっていくんじゃないでしょうか。
もちろん控えめに設定しても立体的なギターを演出できます。
さて、ダメなところを。
実は最初、通常の使用のみならず、シューゲイザー系においても
最強のリヴァーブ!!とかの賜りたかったんですが
この理由で言えなくなってしまったのです。
何がダメって、バッファーで歪みがゲイン落ち+飽和することです。
これはアンプの前に置いても、センドリターンに挟んでも、です。
電源のパワーを内部で昇圧することにより広いヘッドルームを…とか本当なんでしょうか。
マフ系ファズがゲイン12時で使えない音になっちゃ、だめだと思うのです。
ステレオでは試していないのですが、少なくとも私の環境では
ブーストしたりガッツリ歪ませる時には後段にかましたくなかったです。
TC ElectronicのFlashback x4ではこうならなかったので、単純に
内部DSPのブーストに対する反応が悪いとしか思えないです…。
もしステレオで解決された方いらっしゃれば教えて下さい。
さて、そんなビッグマフのハイゲインモラトリアムも過ぎ、
モジュレーションリヴァーブはモジュレーションがかったディレイでもいいやと
妥協という名の進化を遂げてから、後に出会ったのが
AST。
これまで聞いたことのないような素晴らしいチューブリヴァーブで
残響音って、これで事足りるじゃないか、と。
また後々何か買ってしまうかもしれませんが、今のところ残響はディレイと
アンプのリヴァーブだけで生活できてしまっています。
アンプのチューブリヴァーブの残響音とはかなりちがう位置にあるものの、
本機もかなり…というか、コンパクト界では確実に
トップクラスに君臨する音質のリヴァーブです。
もし探している方はぜひお試しあれ。
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