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MXR M-108 10band EQ

どなたかは知りませんが、このおっさん好きです。
メタル好きなZZ TOPっぽくて。



レビュー第8弾です。
ふと機会がありまして、今回レビューすることにしました。
といいましても、実はあまりEQ触ったことありません。



MXRというメーカーについては
ここに来られる皆さんならばよくお知りではないかと思います。
超大手老舗ブランドJim Dunlopのエフェクターに特化したメーカーの一つです。多分。
というか今Jim Dunlopについて調べて自分なりに整理して載せようと思ったのですがやめました。
徹夜覚悟でパソコン打たないとまとめれる気がしません。銘器や話題が多すぎる。




さてさてそんなMXR。
このメーカーは面白いバイパス方式を謳っております。
すなわち、hardwire bypass、true hardwire bypass、buffer bypassの3種類です。
製品はこのいずれかに該当します。
で、それってなんぞや?という話なのですが、
hardwire bypassというのは、エフェクト内部を常に信号が通るものです。
まずギターから入ってきた信号をエフェクト用とバイパス用にわけます。
それぞれの信号は出力側に繋がれており、独立しています。
この2回路をスイッチで切り替えることでエフェクトのon/offをする方式です。
true hardwire bypassというのはいわゆるtrue bypassと一緒です。
というか基本的なバイパス知識のない方はこちらをどうぞ。
勝手にリンク貼ってますが、ほんと神様だと思いますRE-J。
話題がそれますが、大好きなメーカーです,。愛用してます。
buffer bypassはまんまですね。
常にバッファーを通るバイパス方式。
今回、私情ですがMXRのエフェクターについて話題になったのは、
スイッチングノイズについてです。
スイッチングノイズは機械式スイッチの宿命とも言われています。
MXRのエフェクターの一部は看過できないほどこのノイズが酷いとの相談を受けまして。
あまり詳しいことはわかっていないのですが個人的に実験した結果、
①レギュレートされたきれいな電源を使う
②後段にローインピーダンスに変換してくれるバッファなどを置く
③ギター由来のものを含め、シールドや分岐ケーブルのノイズを減らす
④スイッチを優しく踏む
⑤グリスでごまかしたり拍に合わせて切り替えたりする
ということでノイズが低減する・あるいはごまかせることがわかりました。
ちなみに歪みの強いエフェクターだと、スイッチングノイズが目立ちにくいです。
理由はボリュームを含む音質が大きく変化するからであると考えています。
ファズやディストーションは音を変えてなんぼのものです。
多少バチッと切り替わってもノイズがないと錯覚するわけですね。
逆に目立ちやすいのは今回紹介するEQやDyna compなど、
ゲインなどが原音とさほど変わらないものです。
他社のものですが、スイッチングノイズを返してくれるディレイなどは
イラッと来る時がありました。雰囲気ぶち壊し。
で、実を申しますと今回特に強調しておきたいのが②です。
「スイッチングノイズは入出力のインピーダンスの電位差によって大きくなる」
というような記事を見つけまして、いろいろ試してみる価値はあるなと。
そもそもの記事では、出力側に抵抗をつける…みたいなことを書いていたのですが
自作はもうだいぶやってなくてパーツも残ってないので却下。
接続順を変えていく試行ではたしかに後段にバッファを置いた際に
それ以前のペダルの出すスイッチングノイズが
かなり目立たなくなるのがわかりました。
ちなみに前段の方にバッファを置いてもあまり効用を感じませんでした。
詳しい方はこのへんの理論的なことをご教授いただけるとありがたいです。
実は私はまっっっっっっっっっっったくわかっておりません。
通りすがりの方、本当に教えて下さい。



さて、非常に脱線しました。
コントロール行きます。
一番左右のフェーダーは入出力ゲインの調整になってまして。
これはPUの違いやエフェクト内の飽和感なんかを調節するためにあるんですかね。
もちろんただのボリュームとして使えます。
18V駆動なのでヘッドルームもそこそこ広く、
エフェクター内部では歪みにくい仕様だと思います。
で、このフェーダー、OFF時も光ります。
ちなみにトゥルーバイパスなんでしょうか。
以下の取説ではDESCRIPTIONとSPECIFICATIONSで
記載してあるバイパス方式が違うのですが…。
http://www.jimdunlop.com/files/manuals/M108_man_web.pdf
ちなみに手放してしまい手元にないので日本語の取説は参照できません。
次、ゲインに挟まれたフェーダーは各バンド周波数のボリュームを操作するものでして
31.25Hz, 62.5Hz, 125Hz, 250Hz, 500Hz, 1K, 2K, 4K, 8KHz, 16KHzを
それぞれ±12dBの範囲でブーストできます。
必要十分な増減ですね




さて、音はどうかと言いますと、これがまたわかりません。
BOSSのEQに比べると直結時の音やせは少ない気はします。
音が変わる感じは確かに若干にありますが、そう気になるものでもないと思います。
それぞれの帯域の効きは素直です。とくに何も思いません。
ノイズはどうなのかといいますと、用途次第、といえます。
例えばこの動画のように高周波数域を上げきればノイズは出ます。


しかし実際にヒスノイズの出まくるこのセッティングの音が
果たして使える音かというと、それもどうかと思います。
少なくとも私はしませんでした。
よほどもともと音が柔らかいギターや出さないセッティングの場合には
有効なのかもしれません。
EQによるブーストはPUと前段のペダルのノイズを増幅する行為なので
上記動画のノイズレスmodはある意味すげーと思ってしまいますが。
…でもノイズって大事じゃね?ないと不自然じゃん。



さて、個人的にダメだと思ったところを指摘していきましょう。
まず、ギターでの仕様において重要なミドルのバンドが少ない。
800Hzをいじれば音は非常に変わるのですが。
というか、ミックスとかされている方ならわかると思うのですが
ギターの上と下って邪魔じゃないですか。
例えば31.25Hz, 62.5Hz, 16KHzとかって、私ならがっつり切ります。
もちろんベースの下はいる帯域でしょう。ベースは上が邪魔なので切ります。
で、問題なのは、ギターとベース両方をターゲットにした結果として
ギターにとって美味しいミッドを殺している点ですね。
ベースにとってはそこそこいいと思います。
125Hz, 250Hz, 500Hzあたりはドラムとの相性で触る美味しいところです。
1K, 2K, 4KHzのハイミッド~トレブルあたりはギターの抜け具合を左右してくれる
重要なところではあります(上手くやらないとボーカルを殺しますし)。
しかしなんか中途半端な印象なんですよね…どちらにも振りきれない感じが。


ちなみに管理人はの使い方としては
①歪み前段のトレブルブースター的仕使用
②歪み後段のローとトレブルを足したクリーンブースト的使用
③メタリックなことやる際にドンシャリを作るバッキング用EQ的使用
のどれかでした。

①と②はブースター探しの旅の途中における策です。
しかしこれではなんでも出来てしまい面白みがなくなったのと
ライブやっててもEQのプラグイン差してる気分になったのでやめました。
ノッチフィルターにもなり、あるいは強制的にハウリングを起こすような使い方もできて
便利っちゃ便利なんですがねー。

③はメタリックな歪みを持っていない私の苦肉の策です。嫌いなんやもんそういうの。
ややボリュームを下げミッド周辺にあたりそうなところを削って常にon、
ソロやリフでoffみたいな感じでしたかね。
メタルする時はマルチ+JCのセンドリターンという方針を固めてから
③も必要無くなりました。

ドンシャリは適度でないと抜けなくなるので苦労しました。
やはり上の動画のような極端なセッティングは
かなりアバンギャルドなジャンルでないとやらない気がします
私がいじる増減の範囲って±6で収まっていましたし。
それ以上やると加工感が気に障るかもしれないです。
チューブ感を損なわない程度にローはぶった斬りますが。



さて、やはり脱線メインな気がしないでもないですが
以上のようなレビューになります。
ギター弾きとしては、グラフィックイコライザーで
中域を細かく調整できるものが出てきてくれたらなあと思います。
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