catalinbread Dirty Little Secret mk1 サディちゃんはエフェクター試奏動画のアイドルです。 ちなみに最近は大人っぽくなっております。 ところでギターのやたら上手いこの饒舌なおっさんは 機材のいいところを引き出すのが非常に上手です。 何度騙されたことか。後悔はしていませんが。 しょっぱなから脱線しますが、この動画のbrett Kingmanのテレキャストーンは 理想のテレの音の一つです。ブリティッシュな感じ。 例えばこんな感じとかも。 レビュー第9弾です。 歪みは久々の気がします。 catalinbread Dirty Little Secretの最初のバージョンです。 catalinbreadってメーカーはなかなか個性があって好きです。 革新的なものはあまり出してないように思いますが モデリングチックなペダルは得意です。 アンプの音を志向した歪みペダルはそれっぽさがちゃんと出ており プリアンプっぽく使え、しかも反応性が高い。 他のエフェクターの受けが非常にいいのもこのメーカーの特徴です。 といってももちろんモデルによって相性や限界はありますが。 今回のはシューゲイザーも出来そうな勢いです。 で、大体の機種に共通する音の傾向はトレブルが固く、ローが柔らかい …完全に私好みですね。 あと空間系もそこそこ強いです。 ここに全商品載ってますが、けっこうバラエティに富んでいますよね。 さてコントロール行きます。 L字に並んだツマミの書き順にしたがって Tone, Loudness, Gainです。 トーンはそのままです。ややボリューム感にも干渉しますが 上げ過ぎるとキャンキャンいうので上げても12時前後じゃないでしょうか。 またもともとマーシャルの高域成分が出ててトレブリーでしたので 私が使う時は11時位でしたかねえ…。 Loudnessはボリューム。思ったより基本ボリュームでかいです。 Gainはゲイン。しかしこれ、そこまで調整が効きません。 右上のスイッチはモードの切替。 JTM45のようなビンテージクランチ系の音と ちょっとゲインが上がりミドルを削るJCM系の音を選択できます。 では音のインプレッションを。 JCという対策になるかなぁと思ったのですが、期待していたほどはなりません。 設定次第でもありますが、音が硬いJCにはちょっと合わないのかなぁなんて。 しかしフェンダー系のフルチューブに突っ込んでみた時は感動しました。 マーシャルのコンボだ!と。しかしペダルをoffにすればフェンダーのクリーンだ!と。 ゲインの設定幅が狭いので、歪みの量を増やしたければTS系なんかを突っ込めば思います。 ファズもなかなか合いますよ。特にファズフェイスっぽいやつ。 マフ系は圧は出るんですが、プリチューブの飽和感が強調されている気がして微妙。 18V駆動までいけるんですが、私としては12-15V駆動させた時の音が 好きだったかもしれません。ゲインは減りますが、圧のあるロー感が出て。 18vだとローのレンジが広がりすぎてミドルが目立たず、イマイチでした。 ゲインもさらに減ってますし。 ボリュームの可変レンジが広く、ブースター使用も向きます。 トレブルもしっかり立ちますしね。 そうだ、マーシャルにもよく合います。 そりゃそうですよね、同じような音志向してますし。 スタジオのJCM800/900、DSL2000はいい感じに音が作れました。 さて、個人的に気になった点を。 …といっても実は特に無いんですが。笑 ゲインレンジの狭さは問題かもしれませんが、私はそんなに歪ませないので。 とはいえ、JCM系のモードのゲインフルではそれなりに歪みます。 抜けるミドルがちょっと減りますが。 個人的にはJTMのモードのほうが好きでした。 このペダルは一番上の動画の音を…と思って買ったのですが 同じ音にはならなかったことを学べました。 そりゃブレットのギターはルシアーさんによる手巻きPU積んでるし アンプはLennyのライオンハートかHiwattだし そりゃシングルコイルのテレキャス使えば似た傾向の音は作れましたが うちの安物ではあんな深みと艶が出ませんでした。 …弾き手の腕は置いといて、な話です。 ヘッドルームの広いチューブアンプで、アンプのキャラを変化させる用途、 メインの歪みやプリアンプ的な使用法、 あるいはブースターとして非常に有用だと思います。 PR