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(一言コメント入れるつもりが「赤いすいs…」とか書きかけたのは秘密です)
第14弾!
今回はLovepedalの8823のレビューをお送りします。
本機は一時期Kirk Fletcherが使っており、それに影響されて
Micheal Landau大先生も購入されたとか。
LovepedalってメーカーはSean Michaelの主催するエフェクターメーカーです。
まれにアンプヘッドとかもあります。こんなやつ。
個人的には、アメリカのHuman gearみたいな位置づけと解釈しています。
でもHuman gearより非常にアメリカンです。仕事が。
音のセンスには定評があり、COT50, Eternity, Amp11などヒット作を排出し続け、
多くのプロからも支持されているメーカーです。
とりわけ、初期のハンドワイヤードのものは、中古で非常に高く取引されています。
私自身非常に好きなメーカーでして、いい風に書いているつもりです。笑
が、みなさんにオススメできるかといえばどうでしょうな。
話半分に聞いて頂ければ。
Lovepedalのメーカーのカラーとしては、ビンテージ傾向。
なんでも、Seanがジミヘン大好きらしいです。要するにそういう方向。
全体的に反応が良くて、きれいなハイが出るのが特徴ですかね。
歪みものは大体2つに分けられます。
すなわち、ファズっぽいのとTSっぽいのです。
ファズっぽいのは例えばCOT50などで、もちろんBBBなど純粋なファズも含まれます。
反応性が非常にいいのが特徴で、ボリュームや手元に驚くほど追従します(特に初期もの)。
問題としてはバッファの後に組み込むと音が変わって、しかもこれらの特徴が消えることです。
もし購入される場合は、接続順がバッファの前後になることによって
どういうふうに音が変化するかとかも試奏で調べるといいかもしれません。
おそらく共感していただけると思うのですが、よく言われる「生々しい歪み」とは
このファズの反応性や質感から来ている気がします。
HSWのフジヤマドライヴなんかもそうなんじゃないかと。弾いたこと無いけど。
TSっぽいのはEternityやOD11などです。
これはバッファで音が変動するってことはないです。
反応もCOT50なんかと比べると落ちるものの、十分標準だと思います。
とても使いやすいものが多いですね。
モジュレーションやディレイ、他にもいろいろありますが割愛します。
人気が出るにつれ個人の手工制作じゃ追いつかなくなって、
今や工場での生産が基本みたいですね。
他のメーカーのOEMまで引き受けるようになっています。
で、あとこれまた経験上個人的に思うことなのですが、
このメーカーの商品は試奏して買うことを強くおすすめします。
結構個体差のバラツキがあります。特に上記ファズ系。
ある同じモデルを弾き比べて納得した方を買ったのですが、
別物とも言える音の違いがありました。
んで、その時点で気に入ったものを買いました。
ところで超個人的な意見なのですが、
巷で言う当たり外れってのはナンセンスだと思うのです。
音って好みじゃないですか。
例えばゲルマのファズがあったとして、そのトランジスタで歪み加減や
発振のしやすさ、ボリューム感、トーンが変わってくると思うんです。
発振させたいなら発振しないものは外れだろうし
めちゃくちゃブーストかけたいなら音量が大きな個体は当たりだろうし
トレブルを出したいならハイのきついものは当たりだろうし。
でもこれらと逆のものが欲しかったら?
そっちが当たりになっちゃう。
歪みがミキサーの故障から来たようにいわゆる正しい使い方なんてものはないので、
当たり外れ議論は無駄だと思うのです。
おいしい使い方は機材によってあるんでしょう、もちろん。
しかしその機材にそれを求めるかは別ですので。
好きなメーカーだけに蛇足も含め長くなりました。コントロールをば!
左から、Volume, Tone, Gainです。
使い方はまんまです。何の変哲もなく、カーブもきっと普通に感じる。
Volumeは幅が大きく取られています。
GainやTone次第ですが、きっと9~11時くらいでユニティ。
マックスまで上げるとバンドの他のメンバーに迷惑かもしれない。
Toneも振れ幅がデカイです。
が、基本の音は甘い方向。ロケンロー!したいなら上げ目。
Gainはほぼコンプがかったクリーンから
そこそこ強いオーバードライヴまで行きます。
チューブアンプをクランチ&8823ゲインマックスでブーストしたら
ハードロック余裕です。
というわけで音の感触を。
一言で言えば、甘めでゲインの高いTS系です。
Eternityにコンプ感を足して、音を甘くしたらこんな感じになるかな?という印象です。
ボリューム操作への追従性はそこそこ、
ヘッドルームはコンプ感故そんなに高くないんじゃないでしょうか。
TS系にしたらやや高いかもしれませんが。
そこまでローを持っていかれるように感じないのは、
元の音がやや重心が低く甘いからなのかな?でも多少持って行かれますよ。
悪いところ…うーん…、
Lovepedalのいつものボリュームに対する反応性を期待しちゃだめってところですかね。
ピッキングにはうまく食いつくし、コンプ感もあって非常に弾きやすいのですけどね。
TS系の中のキャラとしてはそんなに個性がないのですが
使うときのキモは独特の甘さが活かせられるかどうかだと思うので、
なんとなくコードより、ソロのゲインブースター向けだと思いました。
悪いところっていうのはどうもあれなんです、
いいところの裏返しだったりそれがキャラクターになっていたりして
使用用途や目的・目指す音によると思うんですよね…。
例えば、ほんとうの意味でチューブライクなエフェクターを
ヘッドルームに余裕のない真空管アンプに突っ込むと
抜けない音になったりします…JCでは最強だったのに!みたいな。
コンプ感ってのは弾きやすさに通じるものがありますし、
音が濁るってのはそれ自体が使える音になる場合があるかもしれない。
だから「こいつはここが悪いのか!」っていうんじゃなく、
「こうも使えるんだな」あるいは「これ以外ならオッケーなのか」のような
目線で見ていただけると助かります。
ジャンルなどが細分化していく中、
最近の機材(特にデジタル系)は目的に合えば使いやすくて
音のいいものが多いと思いますよ、
本当に。
今日は疲れているのでテンション高めでした。またの機会に。
(2014.11.29 追記)
本日弾いていてわかったのですが
後段のバッファーの有無によって高域の出方が変わってきます。
バッファーがあると音色は暖かいままでキレと呼べそうな抜けの良いトレブルが出現し
セッティング上ボリュームを絞らざるを得ません。
逆にバッファーを置かないと暖かさがより強調され、ボリューム感も落ちます。
トレブルはやや上げたくなるかもしれません。
インピーダンスの関係でなにかあるんですかね…難しい。
また、改めて弾くことで印象がやや変わりました。
どう変わったのかというと、ゲインが高く感じないことと、
エッジ感やざらつきが弱いことです。
HSWのFab superはキレがあり雑味が薄いと書きましたが、
こっちに比べるとあれは雑味が強い部類に入ります。
その雑味というのは旨味成分に近い部分でもあり、いわゆるザリっとした
エッジ感にも通ずる部分なのですが、ここでなんとなくゲインの差を感じるわけです。
雑味がある方が歪んで聞こえる、というふうに。
かなり以前の印象を覆してしまいましたが、
レビューサイトなんて話半分に見たほうがいいですね。
フランジャーはよくわからんのです。
さて、レビュー第10弾。
本日はモジュレーションいきます、フランジャーです。
…そういえばフレンジャーといえばこの人ですが、
最近お見かけしません。お元気なんでしょうかね。
実はこの人の親戚が知り合いにいたりして、
爆発的に売れてる時は親近感のようなものを持ったものです。
Guyatoneといえば今はなき東京サウンドのブランドですね。
日本の電子楽器に大いに貢献してきた会社で、銘器も迷器もたくさんあり、
なくなってしまったのが非常に惜しまれるメーカーです。
近年は頑張っていたはずなんですがねぇ…限定発売で鳥居氏が関与した
Heat Exchanger ODは、各レビューサイトでべた褒めされています。
Ver.2とVer.3は並べて試奏したことがありまして、キャラ違いですがどちらも良かったです。
どっちか覚えてないですが音量がバカでかく設定でき、試奏ルームで
仲良しの店員におすすめされた銀パネのFender BASSMAN 50wをボリュームフル、
これを突っ込んでガッツリブーストかけハウリングの嵐という荒業をやってのけて
厳つい店長に怒られたのはいい思い出です
(フルじゃないと多分お客さんの思ってる音出ないですよって言ったの
あんたんとこの店員さんじゃん…笑)。
末期のGuyatoneは機能性、音、どれをとっても申し分ない出来だったんです。
なぜ売れなかったのか。
…それはデザインだと思うのです…ごめんなさい。
今回紹介するFL-3とかは可愛いと思うんですよ、小さくて。
でもね、上記のHeat exchangerみたいな個体ね、なんかボードに入れたくならない
魔力があるように感じました。
踏むときにツマミを保護するバーとか、いいと思うんですよ。機能的だし。
バイパス時の音量いじれるとかもね。
でも、なんかダサい。これに尽きる。
好きな人、設計した人には非常に申し訳ない。
まぁメーカーの説明はいいです。
銘器の説明とかもいいです。
個人的にはBOSSと並ぶ歴史を持っているように感じているので
ネタなどを語りだすとやめられないです。
コントロールのお話をしましょう。
Speed、Depth、レゾナンスのモード切り替えスイッチ、以上です。
スピードはそのまんま、うねる速さです。
デプスもそのまんま、うねりの深さです。
そしてこれ、レゾナンススイッチ。これ重要です。
3つのポジションが用意されていまして、数字が上がるにつれかかりがエグくなります。
コーラスっぽく使いたいって場合は1でしか出来ないんじゃないでしょうかね。
3ではスピード9時位まででいわゆるジェットサウンドが作れます。
10時、11時くらいまで上げるとちょっと周期が速すぎますね。
2のモードはなんか…どっちつかずという印象でしょうか。
かかりのそこまで強くないフランジャーですかね。
さて、音のインプレッションなのですが、
あまりフランジャーって知らないので深くはわかりません。
わかりませんが、フランジサウンドに求めることのだいたいはできる気がします。
ジェットサウンド(設定幅狭いですが)、なんちゃってコーラス/レズリー、
後ろで薄くゆらゆら、などなど。
非常に上品なんですが、設定次第ではかなりエグイ気がしました。
では不満な点を。
エグイ効きを求めた結果なんでしょうけども、設定がシビアなんです。
気持ちのいいジェットサウンドはスピードが9時付近での設定になり、
上品なコーラスとして使おうと思うとモード1でもデプスが深すぎ、フランジャーになる。
というのも、デプスはかなり音のレンジ感を操作してしまうんですね。
ちょっと使いにくかったなーと。
しかしね、普通にフランジャーとして使おうと思うと
なかなか品のいい仕事をしてくれると思います。
私はあまり普通のフランジャー使わないので…というのも実は曲に必要になりまして、
完全にジェットサウンド目的で買ったんですよ。
でもそれだと飛び道具というか、一瞬じゃないですか。使うのって。
小さい個体ですのでボードのスペースはあまり取らないですが、
なんか煩わしくなって手放してしまいました。
その曲もだいぶやってないのと、もしやらなきゃいけなくなれば
新しく買った空間系マルチで処理しようかななんて。
というわけでFL-3でした。
ちなみにGuyatoneですが、海外で新しい会社として再出発してます。
読み方も「ガイアトーン」らしいですよなんかかっこええ。
https://guyatoneus.com/
サイトも相変わらずなんかこう…
…デザインセンスに欠けるなぁってところが愛おしいです。笑